富士山と食

富士宮市は
富士山の恩恵を受け
多くの“食”に恵まれてきました

伏流水がもたらす豊かな水源、
日本一の標高差、火山灰地質、温暖な気候など、
この地ならではの自然の恵みを受けた食材・食物・食文化があります。

食は旅の楽しみのひとつ。
富士宮ならではの味わいを、ぜひご堪能ください。

富士宮やきそば

富士宮市では、豊かな湧水をもとに長年食品加工業が発展し、現在4つのやきそば麺製造業者が存在します。 富士宮のやきそば麺は、強制的に冷やして油でコーティングすることにより、独特の“太さ”と“コシ”を生み出しているのが特徴です。また、仕上げにいわしの削り粉をかけるなど、この地ならではの食べ方があります。

市内には、製造を担う製麺業者とともに、それを気軽に食することができる「やきそば屋」が数多くあったことから、やきそばは、富士宮市民にとって地元ならではの食文化として長い間息づいてきました。これが、市民有志である富士宮やきそば学会によるまちおこしにつながり、今や全国的に人気のあるB級グルメの代表格として、幅広い世代で親しまれるようになりました。

富士宮市内のやきそば店はこちら

富士宮やきそば

乳製品

乳牛とジェラート

富士宮市の北部地区は、牧場に適した高原の気候と牧草育成に適した土壌に恵まれ、現在の酪農が発展した地域です。

牛乳をそのまま味わってもらうことに留まらず、近年では自社製品の開発や、観光やサービスに結びつけた六次産業化も盛んに行われており、店舗や観光を兼ね備えた酪農牧場も目立つようになってきました。市内にあるいくつもの牧場や観光施設を巡りながら、牛乳やアイスクリームを味わい、食べ比べるのもおすすめです。

ニジマス

富士山の伏流水に育まれた豊富な水源は、富士宮の土地で「虹鱒(ニジマス)」の養殖業の繁栄をもたらしました。市内には、静岡県の水産試験場をはじめ、民間の養殖業者が数多く存在し、その生産量は日本一を誇っています。

養殖されたニジマスは、市内の料理店でも見かける市民にとって身近な魚です。食するだけではなく、市内の県営の養鱒場や釣り堀では、ニジマス釣りを体験することも可能です。

養鱒場のいけすとニジマス

養豚や養鶏も盛んな富士宮市は、業界の第一線で活躍する事業者も多く、牛、豚、鳥など、さまざまなブランド肉を生み出してきました。

その中でも特に養豚業では、「ヨーグル豚(ようぐるとん)」、「ルイビ豚(るいびぶた)」、「萬幻豚(まんげんとん)」など、特徴のある豚肉が生産されています。また、牛肉では「富士朝霧牛(あさぎりぎゅう)」、鶏肉では「富士の鶏(ふじのとり)」が代表格として知られています。さらに、「熟成肉(じゅくせいにく)」など、食肉加工業者の創意工夫による高級加工肉にも、注目が集まっています。

富士宮の畜産物。鶏肉、牛肉、豚肉

野菜

標高差日本一の特性と、富士山からの湧水、火山灰を含んだ水はけの良い土壌は、多くの種類の野菜を育てるのに適しています。米、いちご、落花生、ぎんなん、キャベツ、水かけ菜、しいたけなど、名産野菜も豊富です。また、富士山麓のやぶきたをはじめとする「お茶」や、芝川地区のたけのこなど、地域特性のある農作物も多数あります。 市内には、JAファーマーズマーケット、「道の駅」朝霧高原をはじめ、野菜を直売している販売所もありますので、ぜひお立ち寄りください。

わさび、いちご、落花生、たけのこ。富士宮市内で採れる農産物

湧水

富士宮市内には、伏流水が湧き出る場所が数多く存在し、そのうち保存湧水地として指定されている場所だけでも16箇所あります。

年間を通じて水質の良い水源を提供して、さまざまな食文化を支えています。また、いくつかの湧水源では、体に良いとされる微量金属のバナジウムが含まれていることも知られています。

富士山本宮浅間大社境内 湧玉池の湧水