安藤 智恵子 (あんどう ちえこ)マウントフジ里山バケーション (エコロジック)

富士山の自然と里山の息吹を体感しながら、
日本と世界とのつながりを感じてほしい

地域が豊かでないと自然環境や伝統文化を守ることはできない。

これは私が長年過ごしたガボンの森での経験を通じて強く感じたことです。その地を訪れた人は地域の自然や文化を深く知ることで、地域をサポートしたり、遠く離れた自分たちの町のことを考えたりするようになります。また地域の人たちも訪れた人との交流を通じて、自分たちの自然や文化に誇りを持ち後世に残したい、と思うようになります。観光を通じて地域と世界をつなげることが、世界全体を幸せにするカギだと思っています。

ガボンから帰国し、富士山麓にある富士宮に越してきました。

日本一の山を日本人誰もが憧れるように、いつか富士山に登ってみたい、富士山が見える場所に住んでみたいと思っていました。富士宮から眺める富士山は日々表情を変えますが、富士山の森では生物たちがいつもと変わらずに淡々と生きています。そして麓では、富士山湧水を使用した酒蔵やマスの養殖、そば作りなどに関わる多くの職人さんたちが日々生活しています。富士山の自然と、富士山麓里山の生活両方を体感することができるのが、私たちが実施しているエコツアー＆グランピングです。

「和み」「人の和」「日本の和」をテーマとしたエコツアー＆グランピング施設。

世界の方々や日本の皆様が、この美しい富士山に見守られながら、語り合える。そんな場を、ここ富士宮の里山で作りたいと思い、世界各国でエコツーリズム開発支援をしてきたスタッフみんなでこのグランピング施設を作り上げました。こだわりの施設はフェアトレードアートやコーヒーの使用、地元のフジヒノキを活用、ソーラーパネルによるE-Bike充電、脱プラなど、SDGsの考えをベースにしています。

富士山のすばらしさは、富士山そのものだけではなく、そこに住む地域の人の言葉や生活を通じて、より心に響きます。

そして地域や自然の声をわかりやすく訪問者に伝えるのが私たちガイドの役目だと思っています。富士山の森を歩く中で野生ゴリラのお話もできるといいな、と思っています。そしてゴリラに学ぶヒトの生き方やガボンの森での経験を日本の人たちと共有し、身近な自然が世界につながっていることを感じてもらえるとうれしいです。

私たちは自分たちのこれまで経験や地域との関わりを通じて、より心に残るエコツアー＆グランピングを提供しています。ダイナミックな富士山の前で仲間、家族、同僚と共に過ごし、「和」をテーマとしたエコツアーを体験し、たくさんの気づきを持ち帰ってもらいたいです。